- ワーホリの保険って高いし、手続きも面倒そう…
- 入らなくても大丈夫って聞いたけど、実際どうなの?
そう思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
実際、短期滞在や健康への自信を理由に、保険に加入しないまま渡航する人もいます。
しかし、海外では医療費が高額なうえ、言葉の壁や治安の違いによって、想定外のトラブルに見舞われることも少なくありません。
この記事では、ワーホリ保険に入らない人がいる理由や、無保険で渡航したことで発生したトラブルの実例、さらに健康を守るための予防策や節約方法まで詳しく解説しています。
保険に入ろうか、入らないか、と迷っている方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

ワーホリ保険に入らない人がいる理由4つ

ワーホリで保険に入らない理由は主に次の4つがあげられます。
- 滞在期間が短いから
- 体力に自信があるから
- 保険料を節約したいから
- 保険なしで渡航した人がいたから
1つずつ見ていきましょう。
1.滞在期間が短いから
ワーキングホリデーの滞在期間が3〜6ヶ月程度と比較的短期の場合、保険に加入しなくても問題ないと考える人がいます。
特に語学学校に数週間だけ通う、観光とアルバイトを兼ねた短期滞在を計画している人などは、保険の必要性を感じていない傾向です。
短期間であれば大きなトラブルも起きにくいのでは?という考えで、保険に入らずに渡航してしまうのです。
2.体力に自信があるから
ワーホリ保険に入らない人の中には、
- これまで大きな病気やケガをしたことがない
- 健康診断でも異常が出たことがない
といった自信を持っている人がいます。
特に20代は体力や健康に自信を持っている傾向が強く、渡航中も体調を崩すことはないと考えがち。
日常的に運動をしていたり、規則正しい生活を心がけている人ほど、「保険は自分には必要ない」と思うでしょう。
このように、過去の経験や日頃の健康状態が、保険に入らないという選択につながっているのです。
3.保険料を節約したいから
ワーキングホリデーの準備費用は、航空券、ビザ申請料、滞在費などを含めるとかなりの額になります。
さらに保険料として10万〜20万円近くかかることもあり、金銭的な負担が感じられます。
そのため、少しでも出費を抑えたいという気持ちから、保険に入らなくても良いと思いがちです。
現地で何かあれば対処すればよい、と割り切って考える人も少なくありません。
4.保険なしで渡航した人がいたから
友人の話やSNS、ブログなどで、「保険に入らなくてもワーホリを無事に終えた」という体験談を目にすることもあるでしょう。
実際に保険なしで渡航し、大きな問題なく帰国した人が身近にいると、安心感を覚え、自分も大丈夫だろうと判断しがち。
インターネットでは「保険に入らずに節約できた」というポジティブな意見もあるので、参考にして保険に入らない人もいます。
ワーホリ保険に入らないことで発生するリスク

ワーホリで保険に入らないという選択は、節約しているように感じられます。
しかし、医療費やトラブル対応にかかる費用は非常に高額です。
ここでは保険に入らないリスク、実際にあったトラブル事例を紹介します。
高額な医療費を自己負担
ワーキングホリデー中に病気やケガをした場合、保険に入っていなければすべての医療費を自己負担しなければなりません。
医療費が高い国では、軽度の症状でも数万円〜数十万円を請求される場合も。
下の表は、実際に保険に入らないで渡航した人たちのトラブル事例と、かかった医療費の一例です。
(クラウドワークスにて調査)
国 | トラブルの実例 | 発生した医療費 |
---|---|---|
オーストラリア | 虫歯の治療 | 4万円 |
イギリス | 軽い体調不良だったが受診 | 20万円 |
カナダ | ハイキングで転倒し靭帯を損傷 | 90万円 |
医療費の急な出費に対応できず、滞在資金が一気に圧迫されたという声もあります。
医療が必要になる場面は予測できないため、保険に入らないのは大きなリスクと言えるでしょう。
英語でトラブルを解決できず対応に困る
ワーホリ中に保険に入らないでトラブルに遭った場合は、自分で英語で対応しなければなりません。
医療機関や警察などは、複雑な説明や手続きが必要になるので、英語ができないと適切なサポートを受けられないのです。
たとえば、オーストラリアで財布を盗まれた人が、現地の警察に連絡を取ったものの、言語の壁により事情をうまく説明できず、被害届すら提出できなかったというケースがあります。
さらに、保険に入っていなかったため盗難補償も受けられず、すべて自費での対応となりました。

英語に不安があるのに保険のサポートがないのは、精神的にも負担になります。
以下は実例です。
財布を盗まれた
海外ではトラブルに巻き込まれる可能性が日本よりはるかに高いと理解していたつもりでしたが、まさか自分が本当に財布を盗まれるとは思ってもいませんでした。
チャックタイプのリュックを背負っていて、その中に財布を入れていて、もちろんきちんとチャックも閉めていましたが盗まれてしまい、気がついた時にはなくなっていて、スリにあったかすらわからないという状況でした。
保険に加入していたらこう言った盗難によるトラブルにも対応してもらえて、今回のように苦労することはなかったのかなと思うと本当に後悔だし、多少の保険料をケチるべきではなかったと反省しっぱなしでした。
もしスリにあったとその瞬間に気がついていても、それを阻止しようとして怪我をしていたら病院に行って無保険で治療を受けてかなり高額な医療費を請求されていたかもしれないし、財布だけで済んでよかったと思うことにしました。
日本にいると財布を落としても戻ってきたり、あまりトラブルに巻き込まれるという意識もなく過ごしていたので、そのような感覚が抜け切っておらず油断してしまっていたんだなと反省しました
保険に入っていないと入国拒否される国もある
一部の国では、ワーキングホリデーのビザ申請時に保険加入が義務付けられているため、保険に未加入の状態ではビザが発給されない場合があります。
ビザが発行されても、入国審査時に保険証明書の提示を求められる国もあります。
保険の証明書を持っていないと、入国を拒否される可能性もあるため、注意が必要です。
保険加入を義務付けている国は、見出しの「ワーホリで保険加入が義務または強く推奨されている国」で詳しく解説します。
ワーホリ保険に入らなかったことで発生したトラブル【実例】


ここでは、ワーホリ中に保険に入らなかったことで実際に起きたトラブルを紹介します。
クラウドワークスを通じて集めた体験談をもとにしており、リアルな声が詰まっています。
「保険に入らなくても何とかなる」と考えている方にこそ、後悔しないための参考情報として、ぜひ読んでいただきたい内容です。
カナダでハイキング中に転倒して靭帯損傷
私は25歳のとき、カナダにワーキングホリデーで1年間滞在することを決めました。
できるだけ節約したくて、保険には入らずに渡航。健康には自信があったし、と軽く考えていたのが正直なところです。
滞在3ヶ月目、友人と山へハイキングに出かけたとき、下山中に足を滑らせて転倒し、右足首をひねってしまいました。
痛みで立ち上がれず、結局救急車を呼ぶことに。
病院でレントゲンを撮ったところ、靭帯を損傷しており、数日間の入院とリハビリが必要とのこと。
診察代、検査費、入院費、リハビリ費用を合わせたら、請求額は約8,000カナダドル(約90万円)に上っていました。
もちろん保険には入っていなかったので、全額自費での支払い。
クレジットカードの限度額では足りず、日本の家族に連絡して、やむを得ずお金を借りました。
節約のつもりが大きな借金を背負うことになり、精神的にもかなり落ち込みました。健康であることが当たり前じゃないと痛感した出来事でした。
自分は大丈夫・・と思っていたら虫歯になり生活費が圧迫された
オーストラリアにワーホリで渡航したとき、保険に入っていなかったことで痛い目に遭いました。
現地について3週間後、急に歯が痛みだし、近くの歯科医院に行ったところ、虫歯が進行していると言われました。
治療費は500ドル(約4万円)。
アメリカで虫歯を治すと高いのは有名なので当然知ってましたが、「いや、オーストラリアもか~」とやられましたね。
日本なら保険適用で数千円で済む治療ですが、海外では全額自己負担です。
「痛みを我慢すればいい」と思ったこともありましたが、食事もままならず、結局治療を受けることに。
支払いはクレジットカードでなんとかしましたが、その月の生活費が圧迫され、アルバイトを増やさざるを得ませんでした。
後から聞いた話ですが、海外旅行保険やワーホリ専用保険に入っていれば、治療費のほとんどがカバーできたそうです。
当時は「自分は大丈夫」「保険代を節約しよう」と考えていましたが、実際にトラブルに遭うと、その考えが甘かったと痛感しました。
特にオーストラリアは医療費が高いことで知られています。
歯科だけでなく、風邪やケガでも簡単に数万円かかると聞き、後悔しました。
もしこれからワーホリに行く人にアドバイスするとしたら、「絶対に保険に入るべき」と強く言いたいです。
イギリスにワーホリ中に体調不良になり診察代で20万円請求された
ワーホリ保険なしで私が体験したトラブルというのは、イギリスにワーキングホリデーで行った時のことでした。
イギリスに行く前には特に体に不調もなく元気だったのですが、イギリスに着いてから体調不良になって病院を受診することになりました。
ただ、ちょっとした体調不良で食欲の不振や体のだるさといったものだったので、そこまで医療費も高額にならないと思っていました。
ですが、いざイギリスでワーホリ保険なしで医療機関を受診すると、ちょっとした体調不良で受診しただけで20万円近くも医療費を請求されました。
私はこの時になって初めてワーホリ保険なしでイギリスにワーキングホリデーで行ったことを後悔しました。
まさか日本の病院で受診した時は、せいぜい3000円くらいで済むような体調不良で病院を受診した時でもワーホリ保険なしでイギリスに行くと、そんな程度の医療費では全然足りなくて20万円近くもかかって驚く展開になりました。
なのでその時はさすがにワーホリ保険に入っておけば良かったと思いました。
英語力が初級レベル・高額な医療費を恐れて診療をためらった結果・・・
オーストラリアへ滞在中に急に腹痛になり、終日我慢できなかったので、知り合いの日本人から「病院へ行った方が無難だ」と指摘されました。
しかし当時はワーホリ保険に加入しておらず莫大な医療費が請求されるというリスクが頭をよぎったので、行くことをためらってしまいました。
数日経過しても腹痛が収まらずスマホで似た事例を調べていたら、どうやら盲腸ではないかという疑念が浮上してきました。
無論英会話力も初級程度のレベルであったので、現地の病院での診察はかなり苦労すると想像しました。
それでも周囲の勧めから、結局は緊急性を重んじて病院への診察を決心しました。
診察の結果は過労による胃潰瘍の一種だと言われ、その瞬間はホッとしたものの、診療代が約7万円になってしまったことを踏まえれば、ワーホリ保険だけは絶対に加入しておくべきであったと後悔しています。
医療費を全て保険会社が賄ってくれる制度がワーホリ保険なので、からだが丈夫である方もとにかく加入を推奨します。
ワーホリで保険加入が義務または強く推奨されている国


ワーキングホリデーでは、国によって保険加入が義務付けられている場合や、加入が強く推奨されている場合があります。
入国の際に保険証明書の提示を求められるケースもあるため、事前の準備をしておきましょう。
特に保険加入が必須とされている国では、保険未加入だとビザが発給されなかったり、入国を拒否される可能性もあります。
必ず確認のうえ、証明書をプリントまたはPDFなどのデジタル形式で持参しましょう。
以下は、ワーホリで保険加入が必須な国と、加入が強く推奨されている国の一覧です。
国名 | 保険加入義務 | 入国・ビザへの影響 | 詳細 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
カナダ | 必須 | ビザ発給・入国に影響あり | ワーキングホリデー(IEC)プログラムでは保険加入が義務。 保険証明書の提示を求められるので、未加入ではビザが発給されない。 | カナダ政府公式サイト |
アイルランド | 必須 | ビザ発給に影響あり | 滞在期間全体をカバーする医療保険への加入が必須条件。保険未加入ではビザが発給されない可能性がある。 | アイルランド大使館 |
オーストラリア | 強く推奨 | 公式な入国要件ではない | 法的義務ではないが、滞在期間をカバーする医療保険への加入が強く推奨される。医療費は高額になる可能性がある。 | オーストラリア内務省 |
イギリス | 強く推奨 | 公式な入国要件ではない | 医療費負担能力の証明が必要。NHSへのアクセスには移民健康付加料の支払いが必要。保険加入は推奨される。 | UK Government 在日イギリス大使館 |
ニュージーランド | 強く推奨 | 公式な入国要件ではない | 法的要件ではないが、充分な医療保険への加入が強く推奨される。 | ニュージーランド移民局 在日ニュージーランド大使館 |
フランス | 推奨 | 公式な入国要件ではない | 公式要件ではないが、体調不良や事故に備えて医療保険への加入が推奨される。 | フランス政府ビザ申請サイト 在日フランス大使館 |
ドイツ | 必須 | 滞在要件として影響あり | 健康保険への加入が滞在要件として義務付けられている。 | 在日ドイツ大使館 |
なお、各国の要件は変更される可能性があるため、最新情報は上記の公式サイトや大使館で確認してください。
ワーホリ保険に入らずに現地で健康に生活する方法


ワーホリ保険に入らないなら、現地で病気にならないために食生活に気を配ったり、働きすぎたりしないようにしましょう。
ここでは、ワーホリ中に健康で過ごす方法について紹介していきます。
食生活に気を配る
- 健康的な食事を優先し、栄養バランスを意識する
- 自炊を積極的に行い、外食は控える
- 水分を十分に摂取し、アルコールは適度に飲む
- ビタミンやミネラルを積極的に摂取
ワーホリ保険に入らない場合は、病気の予防のため食生活に気を配りましょう。
特に自炊を心がけることで、外食に比べて栄養バランスを整えやすくなります。
また、免疫力を保つためにビタミンやミネラルを意識的に摂取しましょう。
健康的な食生活は、病気予防だけでなく精神面の安定にもつながります。
毎日の食事をしっかり取って病気になりにくい生活をしましょう。



飲酒はやりすぎてしまうと体調を崩しやすくなるので、1日1本500mlの缶ビール1本だけにしたり、週2日は休肝日を作ったりしてみてください。
働きすぎない
- 長時間労働を避け、無理のないシフトを組む
- 体調不良時は無理せず休む
- 十分な睡眠を確保する
- ストレスを溜めないよう定期的にリラックスする
ワーキングホリデーでは、現地での生活費をまかなうため、仕事を中心にするケースが多いです。
しかし、保険に入っていない場合、無理な労働が原因で体調を崩すと、医療費を全額自己負担しなければなりません。
長時間の立ち仕事や夜勤が続くと、疲労が蓄積しやすくなり、風邪などの体調不良につながります。
さらに言葉や文化の違いによるストレスも加わるので、心身のバランスも崩しがちに。
働く時間を詰め込みすぎず、無理のないスケジュールを組んで健康的な生活を送りましょう。



ファームで働いていたとき、週6日の8時間労働していたので腰を痛めて後悔しました..。仕事は無理せず働き、2日ほど休みを入れると良いですね。
ワクチンや予防接種を受ける
- 渡航前に必要な予防接種を確認する
- インフルエンザ、B型肝炎、日本脳炎などの予防接種を検討する
- 渡航先で流行する病気に注意する
ワーホリするときは、あらかじめ日本で予防接種を受けることを検討してみましょう。
海外は日本では見られない感染症が流行している可能性があるからです。
特に、保険に入らないで渡航したい場合は、予防接種は病気のリスクを下げるために有効と言えるでしょう。
インフルエンザやB型肝炎、日本脳炎などは、日本国内でも接種が可能なワクチンであり、渡航前に済ませておけば安心して現地での生活を始められます。
ワクチン名 | 主な対象者・内容 | 日本での接種 |
---|---|---|
B型肝炎 | 血液・体液を介して感染します。 長期滞在者向け | 可能 |
インフルエンザ | オーストラリアでは6~8月が冬なので、その時期の渡航者に推奨 | 可能 |
日本脳炎 | 蚊が媒介。農村部やアウトドア中心の生活を予定している人に推奨 | 可能 |
破傷風・ジフテリア・百日咳(Tdap) | 世界中で感染例あり。接種歴が不明なら追加接種を推奨 | 可能 |
麻疹・風疹・おたふくかぜ(MMR) | 海外では流行例あり。集団生活・現地就労予定の人に推奨 | 可能 |
デング熱ワクチン(Qdenga) | 北部オーストラリアで感染リスクあり。2025年現在、日本では未承認のため接種できません | 不可 |
感染リスクが高い地域や季節に滞在する方は、医師と相談のうえ、スケジュールに沿って予防接種を検討しましょう。
ワーホリで保険に入らないなら緊急連絡先の確認をしよう


- 現地の日本大使館や領事館の連絡先を調べておく
- 現地の救急番号を確認しておく
- 友人や家族の連絡先もメモしておく
緊急連絡先の準備は重要です。
もし、パスポートを紛失したり、犯罪にあった場合などは日本大使館に連絡するなど、緊急連絡先は必ずメモしておいてください。
特に現地の救急番号は命を守るために必要ですので、必ずメモしておきましょう。
下の表は各国の救急車や消防、警察の連絡先です。
国名 | 救急車 | 警察 | 消防 | 備考 |
---|---|---|---|---|
オーストラリア | 000 | 000 | 000 | 救急・警察・消防すべて共通番号(通話料無料) |
カナダ | 911 | 911 | 911 | 全土共通の緊急番号(通話料無料) |
ニュージーランド | 111 | 111 | 111 | 救急・警察・消防すべて共通番号(通話料無料) |
韓国 | 119 | 112 | 119 | 救急・消防:119、警察:112 |
アイルランド | 112 / 999 | 112 / 999 | 112 / 999 | どちらの番号でもOK。EU域内共通の112が推奨される |
イギリス | 999 / 112 | 999 / 112 | 999 / 112 | 両方とも利用可能。イギリス内では999が一般的、EU域内は112が標準 |
友人や家族の連絡先もメモしておき、万が一の際にはすぐに連絡できるよう準備しましょう。
ワーホリ保険に入らない場合の節約方法3選
ワーホリ保険に入らないという選択をする場合でも、費用を抑えつつ、万が一のリスクに備える工夫が重要です。
ここでは、保険未加入で渡航する人が取るべき具体的な節約対策について紹介します。
- クレジットカード保険と現地保険の加入を検討する
- 渡航前に歯医者で治療しておく
- 国民健康保険の海外療養費制度を活用する
1つずつ見ていきましょう。
1.クレジットカード保険と現地保険の加入を検討する
クレジットカードには海外旅行保険が自動付帯、もしくは利用付帯されている場合があり、追加費用なしで一定の補償を受けられます。
しかし、多くは90日程度の短期補償で、補償範囲も限られています。
クレジットカード保険の期限が切れたら、渡航先で現地保険に加入する方法がおすすめです。
現地保険を追加すれば補償範囲を拡大できますし、費用も日本の民間保険より安くなる場合があるからです。


2.渡航前に歯医者で治療しておく
海外での歯科治療は非常に高額です。
たとえば、オーストラリアで虫歯治療を受けた場合、保険がないと数万円の請求を受ける場合もあります。
日本なら保険適用で数千円程度で済む治療も、海外では全額自己負担です。
渡航前に歯科検診を受け、虫歯や歯周病の治療を済ませておきましょう。
特に、親知らずの抜歯は痛みや炎症のリスクが高いため、事前に治療しておくと安心です。
3.国民健康保険の海外療養費制度を活用する
日本の国民健康保険(国保)に加入し続けている場合、海外で病院にかかった際に「海外療養費制度」を利用すれば、後日、医療費の一部を請求できます。
帰国後に書類を提出すれば、国内で同じ治療を受けた場合の約7割の相当が払い戻されます。
払い戻しには以下のような条件があるので確認しておきましょう。
- 対象は「治療目的」のみ(美容・予防は対象外)
- 現地での支払った額の全額は戻らない
- 必要書類は、領収書、明細書、診断書(翻訳付)
事前に日本の健康保険組合で申請方法を確認し、必要書類を準備しておきましょう。
海外療養費制度を受けるには、渡航前に住民票を抜かず、国民健康保険に加入し続けておかないと利用できません。


ワーホリ保険に関するよくある質問
- ワーホリで渡航したあとでも日本の保険に加入できますか?
-
いいえ。渡航後に日本の保険へ新たに加入することはできません。
出国前に国民健康保険や任意の海外保険に加入しておく必要があります。
渡航後に保険を検討する場合は、現地の保険会社が提供する保険を利用しましょう。
現地の保険は安く、補償内容や期間を柔軟に選べる点がメリットです。
ただし、病歴がある場合や事故後の加入は拒否されることもあるので早めに確認しておきましょう。 - ワーホリ中に保険に入っていないけど病気になったらどうすればいい?
-
まずは近くの医療機関を受診しましょう。
無保険の場合は、現地で日本語対応可能な病院や日本人向けの医療サポートを探します。
診察の際には保険に入っていなくても、パスポートなどの身分証明書が必要になるので必ず持参しましょう。
- 保険に入ってないのに病院に行った場合の支払いはどうする?
-
保険に未加入で病院にかかった場合、医療費はすべて自己負担です。
診療後に請求された金額は、即時支払いが求められます。
クレジットカードで支払う時は限度額にも注意しましょう。
ワーホリ保険に入るか迷ったら留学エージェントへ相談してみよう


ここまで読んで、「ワーホリ保険に入るべきかどうか」で迷っている方は、留学エージェントに相談してみるのも一つの方法です。
多くのエージェントは複数の保険会社と提携しており、団体割引が適用されることもあるため、個人で申し込むより保険料を抑えられる可能性があります。
費用を節約しつつ、必要な補償内容を確保できるのは大きなメリットです。
さらに、留学エージェントではビザ申請のサポートや、現地生活・トラブル対応の相談も受け付けているため、初めてのワーホリでも安心して準備を進められます。
迷っている方は、まず無料相談を活用してみてください。


まとめ|ワーホリ保険に入らないときに確認すべきこと
ワーキングホリデーに出発する前は、保険に入るかどうか慎重に判断しましょう。
保険に入らずに渡航した場合、高額な医療費を全額自己負担することになり、英語での医療対応やトラブル解決もすべて自分で対応しなければなりません。
ワーホリ保険は、健康への自信や節約目的で保険を付けない人もいます。
しかし、ワーホリ中は、環境の変化などで体調不良になりやすく、想定外の出費が発生しやすいのも事実。
ワーホリの保険はクレジットカードに付帯している保険のみを活用する方法もあります。
しかし、補償期間は90日程度に限られており、1年間の滞在には適していません。
また、補償金額や範囲も限られているため、長期滞在における備えとしては十分とは言えないでしょう。
どうしても保険に加入しない場合は、以下の対策を事前に取っておくと安心です。
- 出発前に歯科検診と治療を済ませておく
- 必要な予防接種を事前に受けておく
- 生活習慣を見直し、体調管理を意識した生活を送る
- クレジットカード付帯保険の補償内容と条件を事前に確認する
- 滞在国で加入できる現地保険を事前に調べておく
- 海外療養費制度を利用する場合は、国民健康保険に継続加入しておく
- 緊急時に連絡可能な現地の医療機関・日本大使館・支援団体の情報を控えておく
- 滞在地域にある日本人コミュニティ・SNSグループ・相談窓口を把握しておく
- 現地の救急番号をメモしておく
- トラブル時に備えて、基本的な医療英語フレーズを覚えておく
保険の内容や必要性について判断がつかない場合は、留学エージェントに相談する方法も有効です。
留学エージェントでは、複数の保険会社から団体割引プランを提案してもらえることがあり、個人で申し込むよりも保険料を抑えやすくなっています。
他にも、ビザ申請や現地トラブルにも対応してくれるため、初めてワーホリする人にも安心です。
保険に加入しないワーキングホリデーは一定のリスクがありますが、出発前にしっかりと準備をしておけば、安心して海外生活をスタートできます。
万が一の事態にも落ち着いて対応できるよう、できる限りの対策を整えて出発しましょう。






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