社会人がワーホリしても大丈夫?ワーホリから帰国したら就職するのも難しいと聞くけど、本当のところどうなの?
このように思っていませんか。
私もワーホリしたときは社会人で、同僚から「ワーホリして何の意味があるの?」と言われて不安になったのを覚えています。
仕事のために生きている訳ではないし、なぜ意味ないと決めてつけられるのか不満でしたね。
しかし、ワーホリを経験した結果、英語力を伸ばせましたし、帰国後も問題なく再就職できましたので、意味ないことはまったくありませんでした。
この記事を読めば、社会人でもワーホリすれば英語を伸ばせることや、帰国後の就職を見つけるにはどうしたら良いかわかるようになります。
社会人でワーホリしてみたいと思っている方はぜひ、最後まで読み進めてみてください。
社会人がワーホリしても意味ないと言われる理由4つ
社会人になってからワーホリして本当に意味あるの?と言われる原因は次の4つが該当します。
- 英語を習得しにくい
- 現地で仕事が見つかりにくい
- 履歴書に空白ができる
- 帰国後の就職先が見つかりにくい
詳しく見ていきましょう。
1.英語を習得しにくい
社会人がワーホリしても意味ないと言われる理由の1つめは、英語を習得しにくいからです。
特にワーホリに人気な国、オーストラリアやニュージーランドなどは日本人が多くいるため、どうしても日本人同士で集まってしまいます。
日本のマンガや映画なども現地にありますし、Netflixやhuluなどもついつい見てしまいがちです。
他にも、英語力を伸ばそうと語学学校に通っても、期限が4ヶ月ほど(国による)しかないため、ずっと通い続けることができず英語を伸ばせないままです。
そのため、ワーホリしても英語を習得できず、「ワーホリは意味ない」と言われてしまうのです。
2.現地で仕事が見つかりにくい
ワーホリは現地での仕事探しに苦労する人が大勢います。
理由としては、
- 英語力が乏しい
- スキル不足
- 長期の採用が困難
この3つが原因です。
英語力が乏しい場合は、現地のレストランやカフェなどで採用されるのは難しいでしょう。
採用は日本人だけでなくヨーロッパ諸国やアジア圏の人も応募してきますので、彼らと同じぐらいの英語力が必要になるからです。
すでに経験した仕事でスキルはあっても、英語力に自信がないのなら日本で英語を勉強しておくべきです。
また、未経験の職種で働く場合はスキルがたりていないとシフトを減らされたり、すぐにクビになったりしてしまうこともあります。
海外は日本と違い「研修期間中は雇用する」という概念がありません。仕事ができないと判断されるとせっかく採用されてもクビになってしまいます。
他にもワーホリは就労できる期限が国によって決まっているのが特徴。例えばオーストラリアの場合、就労できる期間は6ヶ月のみです。
これ以上オーバーして働くと違法になるため、企業側もワーホリビザの人よりも就労ビザを持っている人を優先して雇用します。
わざわざワーホリしても仕事を見つけるのに苦労する、もしくは見つからなければ「ワーホリしても意味ない」と思われてしまいます。
3.履歴書に空白ができる
ワーホリするには会社を退職する場合がほとんどのため、履歴書に空白ができてしまいます。
企業によっては履歴書の空白を気にするため、ワーホリ中にやってきたことや身につけたことについて質問してくるでしょう。
ここで企業にアピールできるスキルや資格、体験などがないと、1年間ただ海外生活してきただけとみなされてしまい「ワーホリしても意味なかったですね」と思われてしまいます。
4.帰国後の就職先が見つかりにくい
帰国後の就職はワーホリ中の過ごし方によって苦労する場合もあります。
企業によってワーホリは「ただの休暇」というマイナスイメージを持っているところもあるからです。
例えば、特別な経験がなく日本にいるときとほとんど変わらない生活をしていると「ワーホして意味あったの?」と思われやすいので要注意です。
マイナスイメージのあるワーホリは、帰国後の就職にも影響があるためアピールできるものを用意しておきましょう。
社会人がワーホリで後悔しない5つのコツ
ワーホリしても意味ないと言われる理由がわかったら、どのような対策をしていけば良いのか気になるでしょう。
ここでは、社会人がワーホリしたときに後悔しないためにやるべきこと(コツ)について詳しく解説いたします。
- 現地の情報収集を怠らない
- ワーホリの目的を明確にする
- 日本で英語を勉強しておく
- 現地で日本語を使いすぎないように意識する
- 帰国後につながる仕事をやってみる
1つずつ見ていきましょう。
1.現地の情報収集を怠らない
ワーホリすると決めたら情報収集をやっていきましょう。
例えば、
- 渡航先の国の情報
- 滞在場所の情報
- 仕事探しの求人サイト
- 語学学校の情報
などです。
情報収集の方法は、個人ブログやYouTube、X(旧Twitter)やFacebookをチェックしましょう。
ワーホリ経験者や、現在滞在中の人など多くの人がワーホリの情報発信をしています。
他にも滞在国の費用や保険、ビザ、その他の情報をプロから聞いてみたいと思ったら留学エージェントに相談してみましょう。
留学エージェントは過去に多くの人の相談にのっています。あたなにあった解決策を提案してくれるので、相談してみましょう。
2.ワーホリの目的を明確にする
ワーホリは1年間自由に海外生活ができる貴重なビザです。
しかし、「海外で生活してみたい」などのフワッとした気持ちで渡航すると、日本にいるときと変わらない生活をしてしまいがちです。
そこでやっておくべきことは、ワーホリする目的を明確にするということ。
例えば、現地の友人を3人作るとか、自分1人の力だけで仕事でも困らないぐらいの英語力を身につけるなど。
目的が明確であればあるほど、現地で何をやるべきなのかがわかってきます。
目的通りの生活ができれば滞在中も充実感を得られるでしょう。
再就職も決まりやすくなりますし、意味のあるワーホリ生活を送れます。
3.日本で英語を勉強しておく
特に英語に自信のない人は必ず日本で英語を勉強しておきましょう。
現地に到着してからだとコミュニケーションを取れるようになるまでに時間がかかり、遅れを取ってしまいます。
ワーホリ中に英語でコミュニケーションが取れずに「こんなはずじゃなかった・・」と後悔して帰国した日本人を何人もみてきました。
彼らは決まって「現地の語学学校で学べば良いと思っていた」といいます。
英語を話せないまま現地に行くデメリットは、
- 仕事を見つけられない
- 住む場所を探すのにも苦労する
- 日本人と過ごすようになる
結果、日本にいるときと変わらない生活を送ることになり、帰国後もアピールできるものがない状態になります。
これではワーホリした意味がありませんね。
あらかじめ日本で勉強しておけば、まったく英語を勉強しなかった人と比べて英語を話せるスピードは早くなります。
英語を話せれば仕事も決まったり、現地の友人もできたりするなど良いことがたくさんあるので、現地での生活も楽しくなります。
おすすめの勉強方法はオンライン英会話です。
中でも、EFイングリッシュライブは24時間365日いつでも受講できますので、忙しい社会人の方に向いています。
授業はグループレッスンもあり、外国人受講生も参加していますので、ワーホリ中の生活を擬似体験できるでしょう。
4.現地で日本語を使いすぎないように意識する
ワーホリ人気国であるオーストラリアやニュージーランド、カナダなどは日本人が多く滞在しています。
特に語学学校に通うと日本人と出会う確率が高いため、日本語を使う機会がどうしても増えてしまいがち。
しかし、ここで気をつけたいのが日本語を使いすぎてしまい英語にまったく触れないことです。
英語にまったく触れない環境を作ってしまうと、英語力は伸びにくくなり日本人同士で集まることになります。
対策は語学学校に通うならEnglish Onlyを徹底している学校を選ぶことや、現地の人や外国人の友人を作りできるだけたくさん英語に触れることです。
私はランゲージエクスチェンジをやったり、フリースクールに通ったりして英語に触れる時間を増やしていきました。
日本人同士で悩みや情報共有などをした方が良いのですが、英語より日本語を話す率の方が高いようなら考えもの。
ワーホリ中は日本語よりも、英語を話す時間を増やすように意識してみましょう。
5.帰国後につながる仕事をやってみる
ワーホリはさまざまな職種を経験できますので、興味のある仕事を事前に探しておくと良いです。ワーホリでできる代表的な職業は次の通りです。
- バリスタ
- オーペア(保育)
- ホテルマン
- バーテンダー
- ツアーガイド
- ファーム
- 美容師
- ハウスキーピング
- ウェイター・ウェイトレス
- リモートワーク(Webライターやブログ)
などです。
以下の画像はワーホリ経験者が働いた職業の割合です。
画像引用:Bizmates
図をみると日本食レストラン以外のウェイターやウェイトレスが人気のようですね。
求人サイトをどうやって見つけるのかわからない方のために、人気国の求人サイトもあわせて紹介しておきます。
英語サイトでもChatGptなどのAIを使えば、わかりやすく翻訳してくれますので安心してください。
国 | サイト名(日本語) | サイト名(英語) |
---|---|---|
オーストラリア | ・Jams TVDENGON NET(メルボルン) ・GO豪メルボルン(メルボルン) ・GO豪アデレード(アデレード) ・日豪プレス | ・Backpacker Jobs(全国版) ・Gumtree(全国版) |
ニュージーランド | ・ニュージーワークスNZ ・DaisukiMixB | ・indeed ・seek ・trademe |
カナダ | 人材Canadaワーホリシロップ | ・Job Bank ・craigslist ・glassdoor ・Monster |
ワーホリ中にやった仕事は履歴書に書けたり、面接時のアピール材料になったりします。
社会人がワーホリするタイミングは何年目が多い?
社会人がワーホリを検討する際、「いつ行くのが一番良いの?」という疑問が浮かぶ方も多いでしょう。
ワーホリを始める人はだいたい社会人経験が3〜5年目の人が多いです。
社会人3〜5年目であれば、ある程度安定した収入を得ているので1年間生活できる資金を準備できているからです。
他にも、社会人3年目頃になると仕事に慣れてくるため、将来のキャリアについて考え始める人が増えてきます。
新しいことに挑戦したいという気持ちが高まりやすく、ワーホリを視野に入れる人も出てきます。
3年以上の社会経験があればコミュニケーション能力や問題解決能力も学んでいるため、海外での仕事探しや、異文化への適応もスムーズに行えるでしょう。
日本での社会経験が3年以上あると、帰国後の転職活動において、多くの企業から求められる「社会人としての経験」をアピールできるため、現地でアルバイトするときも有利なるのです。
社会人でワーホリしたその後はどうなるのか
ここでは会社を退職してワーホリした人は、帰国後にどのような道に進んでいるのかについて見ていきましょう。
1.現地の企業で働く
ワーホリ後にそのまま現地の企業に就労ビザを取得して働くパターンです。
ワーホリ後に地元の企業で働くのは難易度が高いので少ない傾向ですが、スキルや英語力、コミュニケーション能力などが高くて評価されれば、スポンサーになってくれ就労ビザを発行してもらえるでしょう。
2.日本で再就職する
ワーホリ後に日本に帰国して就職先を探し、正社員として働くパターンです。
帰国後に正社員として働くにはワーホリ中にどのような経験をし、その会社に何を提供できるのかアピールする必要があります。
ただ「ワーホリへ行って海外で生活してきました」だけでは採用されない確率が極めて高く、企業からは遊びに行ってきただけと捉えられてしまうでしょう。
ワーホリ後に日本で再就職するなら、英語力を証明できるもの(TOEICやIETLTSなど)や、経験からどのような価値を提供できるのかしっかり考えておく必要があります。
必ずしもTOEICやIETLTSをもっていないからといって、マイナスになるわけではありませんよ。
3.日本でフリーターとして働く
ワーホリ後は正社員ではなくフリーターとして働く人もいます。
フリーターで働くメリットは責任が少ないことや、将来をじっくり考える時間を持てることです。
この先どのような道に進むのかまだ決まっていないなら、焦って正社員で働くのではなくフリーターを選ぶ方法もあります。
4.独立・起業する
ワーホリ後に独立や起業する人も一定数います。
特に最近ではインターネットが発達していることもあり、SNSやブログ、YouTubeなどで情報発信して稼ぐ人もいます。
また、WebライターやWebデザイナー、プログラミングなどのスキルがあれば仕事にできます。
ランサーズやクラウドワークスなどの、お仕事マッチングアプリを使えば、時間や場所に縛られない働き方も可能です。
5.もう一度ワーホリする
ワーホリが終わった後にしばらく日本で働いてもう一度ワーホリする人もいます。
ワーホリは年齢制限が18歳以上30歳以下までと期限があるため、30歳までにもう一回ワーホリしてみようと考える人もいるのです。
なお、ワーキングホリデー(ワーホリ)は2024年12月現在で30カ国の国と提携しています。
一部の国では25歳や26歳までに制限されている国もあるので、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
6.大学や大学院・TAFE(専門学校)へ進む
ワーホリ後は大学や大学院・TAFE(専門学校)で勉強する人もいます。
私の知り合いは、24歳で社会人をやめてワーホリし、その後にフィットネスを学ぶためにオーストラリアのTAFEに学生ビザを取得して入学しました。
日本ではなく海外の学校に通って勉強して資格を取り、その後は日本で働くという選択肢もあります。
社会人がワーホリするのによくある質問
会社を辞めてまでワーホリするには不安もあり、なかなか一歩踏み出せない人もいるでしょう。
ここでは社会人がワーホリを検討するときによくある質問を確認しておきましょう。
- 社会人になってからワーホリするのはもう遅いでしょうか?
-
いいえ、遅くありません。
29歳や30歳の人でもワーホリに挑戦する人はたくさんいます。
1つの国で1回しか使えませんのでぜひ挑戦してみてください!
- ワーホリに行ける国はどこですか?
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ワーホリはオーストラリアやニュージーランドの英語圏、韓国やドイツ、フランスなどの非英語圏もあわせると合計で30カ国の国へ行くことができます。
- 留学とワーホリは何が違いますか?
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留学とワーホリの違いは現地で働けるかどうかの違いです。
留学は勉強が目的のため学生ビザで渡航する決まりがあります。
学生ビザでも就労できますが最大でも週に20時間までの国がほとんど。
しかし、ワーホリビザは週の就労時間の制限はありません。(期限は6ヶ月など国によって異なります)
- 英語力ゼロですがワーホリできますか?
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ワーホリはできますが、英語力ゼロで渡航するのは辞めましょう。
海外へ行くにもかかわらず、英語力ゼロで生活するのは無謀です。
英語力ゼロでワーホリしてすぐ帰国した人を何人もみてきました。
ワーホリで後悔しないよう、日本で英語を勉強しましょう。
- ワーホリするのに費用はいくらかかりますか?
-
ワーホリで1年間生活するのであれば、最低でも200万円は用意しておくと安心です。
もちろんライフスタイルや渡航時期によっても費用を安く抑えられます。
例えばオーストラリアへワーホリするときの費用の目安は以下の通りです。
項目 内訳 金額の目安 渡航前費用 航空券 10万円~25万円 ビザ申請費用 約6.5万円 海外旅行保険 約25万円/年 語学学校入学金・教材費 約5万円~ その他(パスポート更新、国際免許証取得など) 約5万円~ 現地費用 住居費(シェアハウスなど) 約10万円~/月 食費 約5万円~/月 交通費 約1万円~/月 通信費 約5,000円~/月 日用品費 約1万円~/月 レジャー費 約2万円~/月 その他(緊急時の備えなど) 約1万円~/月 ワーホリにかかる1ヶ月の費用や準備期間などは以下の記事が参考になります。
【必見】ワーホリの最短・最長の滞在期間は?準備から費用まで解説! この記事で解決できる悩み ワーホリは1ヶ月や2ヶ月の短期間で終えても良いのか ワーホリしている人の平均滞在期間 急いでワーホリに行くときの準備方法 1ヶ月あたりの生… - 今の仕事をなるべくならやめたくないのですが・・
-
会社によりますが休職を相談してみると良いでしょう。
ワーホリは1年間海外で過ごせるビザなので、渡航するなら退職を選ぶのが一般的です。
会社の就業規則を確認すると同時に上司に相談してみましょう。
- ワーホリ後は転職するのは難しいですか?
-
ワーホリ後の転職は難しくはありません。
私を含め、ワーホリ経験者は帰国後も正社員として転職できています。
ワーホリ中にやってきた仕事、英語力を伸ばした証明、その会社に何を提供できるのかアピールできればバッチリです。
社会人がワーホリしても意味ないと思われないために【まとめ】
ワーホリは英語を伸ばせなかったり、日本にいるときと変わらない生活を送る人がいるので「ワーホリしても意味ないでしょ?」とネガティブなイメージをもたれています。
しかし、私はワーホリは意味がないとはまったく思いません。
むしろプラスです!
社会人だからこそワーホリに挑戦し、いろいろな価値観に触れてみましょう。
ワーホリ後はこれまでと違ったあたらしい世界をみることができます。
仕事の幅も広がりますし、英語ができれば世界中の人と友達になることも可能です。
社会人は帰国後の就職を心配しすぎてしまい、人生でたった1回しか使えないワーホリを見送るのはもったいないと思います。
目的を明確にすれば取るべき行動がわかりますし、達成した時の充実感は嬉しいものです。企業にもアピールできますよね。
ワーホリに興味がある社会人の方はぜひ、ワーホリにチャレンジしてみてください。
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